「自主性」と「主体性」子どもたちに必要なのは?

教育

「自主性」と「主体性」の意味

よく教育現場で聞かれる2つの言葉。皆さんは、この違いについて考えたことがありますか?

まず、言葉の意味を確認しましょう。

じしゅ‐せい【自主性】

  1. 〘 名詞 〙 他に頼らず、自分の力で考えたり行なったりすることのできる性質。                                                           コトバンク(精選版 日本国語大辞典)より引用

しゅたい‐せい【主体性】

自分の意志・判断で行動しようとする態度。   コトバンク(デジタル大辞泉)より引用

検索するともう少し具体が書かれているものもありますが、大体私も同じような認識でした。

この2つを見比べて、こんな疑問が浮かんできませんか??

「似たような意味だけど、違いってなんだろう?」

「どっちがいいの?」

「なんとなく主体の方が、自分から動いている感じがある・・・?」

これらを自分なりに考えて、どちらが今の時代に合っているかを考えてみました。

「自主性」と「主体性」の自分なりの捉え方

私の捉え方としては以下の通りです。

「自主性」とは?

「自主性」

→ある枠内(自分が今までに体験したこと、決まった空間)で、自ら考えて行動すること。

「自主性」については、ある枠内というところがポイントで、こんな場面を想像してみてください。

※学年はご想像に任せます笑

4時間目が体育で授業がおしてしまい、教員は片付け等で教室にすぐに戻れず・・。

教員:片付けあって先生すぐ教室に戻れないから、給食当番は急いで着替えて準備始めてね!

給食当番の子どもたち:わかったー!

ドタバタドタバタ・・・・

給食当番:よし!ワゴンも持ってきたし、配膳台も綺麗に拭いたし、完璧・・・だけどまだ先生戻ってこないなぁ。どうしよう・・・。

座っている子どもたち:遅いねー。もう給食当番が、順番に号車ごとに呼んじゃおうよ!

給食当番:そうだね。早く準備したほうが早く食べれるし!じゃ1号車からいいよー!

これが私のイメージする「自主性」のある子どもたちです。

給食で配膳の準備をするという枠内で、子どもたち同士が話をして自分たちで考え判断したイメージしやすい場面かな?と思います。

続いて「主体性」についてです。

「主体性」とは?

「主体性」

→枠が全くなく、ゼロの状態(初めてやること、土台がない)で、自ら目的を明確にしながら、自己選択・自己決定を行い、判断・行動すること。

「主体性」については、ゼロの状態でというところがポイントになります。

私の捉えとしては「ゼロの状態から何かを生み出す」といったイメージです。

ここでこんな場面を・・・と言いたいところですが、正直今の学校内には、「主体性」をもって動くような場面はほぼないといっても過言ではないかと思います。

今の子どもたちに求められる力って?

「主体性」を育む場が少ない理由

私が勤めてきた学校では、創意工夫を凝らして授業を子どもたちと楽しそうに行う人や教科書を淡々と作業のように進めていく人等様々なタイプの教員がいました。

基本的に授業は、教員がその時間内に取り組むべき単元を進めるということが基本になっている人が多い傾向にあります。その中で、どんなに子どもたちが興味をもち、生き生きと学習に取り組んでいたとしても、「自主性」の枠からは抜け出せないように感じています。

なぜなら、どうしても子どもたちに「考えさせる」「解かせる」「書かせる」といったように「〜させる」という、子どもたちからすると受動的な取り組みにならざるおえないからです。

こういった状況がある中で「主体性」をもって活動できるのかと問われると、胸を張って返事できる教員は少ないのではないでしょうか。

これからの子どもたちに求められる力

皆さんご存知の通り現代社会では、以前のように終身雇用で一つの企業で働き続けるといった形から大きく変化をしています。

  • 自分の良さを活かせる仕事をする。
  • 転職や副業でスキルを磨いたり、身につけたりする。
  • 仕事と私生活のバランスを考えた働き方をする。
  • 自分で会社を作って、経営をする。               etc

刻々と変化し続ける社会で、充実かつ楽しみながら生きていくためには、やはり「主体性」を身につけるのが、現代社会には合っているのではないかと思います。

そのためには学校が、一人ひとりの教員が変わろうと決意をする必要があります。そこが一番難しいところです・・・。なぜなら経験年数を積めば積むほど揺るぎない教育観が構築され、強固なものになります。変化を求められると、今まで積み上げてきたものを否定される形になってしまうためです。

ちなみに、「自主性」を否定する気は全くありません。むしろ、「自主性」が必要になる仕事や場面はたくさんあると思います。「自分が必要な力を自ら選択し身につけていく」というところが非常に大切だと思っています。

まとめです。

私の考え

  • 「主体性」の方が、ワクワクドキドキできて、より充実感を得て楽しめると思うため、ぜひ子どもたちには身につけてほしい。
  • 自分で目的を明確にし、自己選択・自己決定を行いながら、自ら考え判断し、行動する力を身につけられるような仕組みづくりを、学校が行う必要がある。
  • 「自主性」がダメなわけではなく、自分に合う力かつ必要な力は何かを選択し、それらを培うことのできる環境を学校側が整える必要がある。
ペイ
ペイ

皆さんはどう考えますか?答えは早々に見つかるものではないと思いますが、ぜひ考えてみてほしいです!!

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