
子どもたちは、学校生活や私生活で多くの人たちと関わり、多くの外的な刺激を受けながら生活しています。
そして、日々体験してきたことを積み重ねていき、それらが知識や知恵として蓄積されて、今の自分が出来上がると私は考えています。
その中で、先の見えない未来やなかなか自分の思い通りにいかないことがあります。
大人のように
「まぁいっかー」
「次こうすればいいか。」
など、考えられれば良いのですが、積み重ねてきたものが少なかったり、そもそも脳の発達で調整をすることが難しい場合があります。
そして、
- それまでに集団で過ごす体験が少なく適応が難しい。
- もともと学校のような集団生活が苦手。
- 不安を感じやすい疾患として診断を受けている。
- 一つの出来事に対して、マイナスに考えてしまう。
- 突発的な出来事が起こるのが苦手。
- 周囲に合わせながら生活するのが苦手。
- 人とどう関係性を構築すれば良いかわからない。
といったことなどで、不安を感じてしまう子どもたちが多くいるように感じます。

まずおさえてほしいことは、
「不安をなくしてあげよう」
「不安を和らげてあげよう」
などは思ってはいけません。
それは医者や専門家が行うことです。
教員は教育のプロですので、その子自身がこれから先、生きていくために必要なことを伝えるべきだと考えます。
つまり、その不安とどう向き合って生きていくのかに視点を当てます。
では、そういった不安を抱えた子どもたちとどう向き合い、関わっていくのが最適解なのか、私の考えを共有しますので、ぜひ考えるきっかけにしてもらえると嬉しいです。
関係性の構築
子どもたちと関わるために最も重要なものは「関係性」の構築です。
「関係性」についてまとめたものもぜひご覧になるとより納得感があるかと思います。
不安を抱えた子どもたちは、不安との向き合い方がわからなかったり、そもそも不安自体を自己理解していなかったりすることがあります。
そのために、やはりコミュニケーションをしながら自己理解に繋げていきたいため、自然に話ができるような関係性が必要です。
世間話程度の気軽なコミュニケーションをとったり、一緒に運動やゲームをしたりして適度な距離感を保ちながら関わり続け、作り上げていきます。
そうすると自然と話しやすい環境もできていきます。
とことん「きく」
次に大切なことは「きく」です。
ここでは否定や肯定もしません。
とにかく「きく」ことに徹します。
関係性が出来上がってくると自然と子どもたちから様々な言葉が溢れてきます。
子どもたちは、何を言っても大丈夫な環境にいるため必然的にそうなります。
そんな環境下で関わりを続けているとぽろっと「不安」の元凶につながるような言葉を洩らすことがあります。
子ども自身が隠している「不安」につながるような言葉を意図的に言っている場合もあれば、「不安」につながっていると意識なく言っている場合もあります。
それまで関わりや背景、周囲の様々な情報を鑑みて察します。
そして、その時の関係性にもよりますが、そこでその言葉が、
「不安」につながっているよ!
と気づかせるような質問をしたり、様子を見たりと時々に応じた言葉選びをします。
「不安」の理解と付き合い方
ここまでくると概ね「不安」となるものが見えてきているため、気持ちの状態にもよりますが、本人がその「不安」を自覚・理解できるようなコミュニケーションを取っていきます。そこで、
「自分の不安てこういうことなんだ!!」
と自己理解につながり、これからどのようにその「不安」と付き合っていくかを一緒に考え、実践していくのです。
保護者や関わっている人たちを交えながら、「不安」に対する対策を講じていきます。
コミュニケーションは変わらず積み重ねますが、「きく」に徹するだけでなく、こちらの考えも伝えながら対話をします。
選択や決定はもちろん本人がしますが、その種になるようなものを並べるとより良いでしょう。
まとめ
- 関係性の構築をする。
- とことん出てくる言葉を「きく」。
- 「不安」を理解し、どう付き合っていくか一緒に考える。
「不安」といっても本当に人それぞれで、これだからこう!みたいな型はないです。
子どもたちが、自分らしく生きていけるように支援していけるといいなと考えています。
ぜひ「不安」を抱えた子どもたちとの関わり方について、考えるきっかけにしてもらえると嬉しいです。

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