子どもたちは、日々たくさんの刺激を受けながら色々なことを体験しています。
そしてそれらが積み重なっていくと自分の知識や力になり、「経験」として蓄えられていきます。
その中で、やはり影響を受けやすいのが「感情」です。
特に小学生は、現在進行形で脳が発達している最中なので、まだまだ「おりこうさんの脳」や「こころの脳」は未熟なため、「感情のコントロール」が難しい場面が多いです。また、「からだの脳」がうまく育っていない場合もあります。
しかしこの「感情のコントロール」は、自分という人間をより客観的に捉え、どういった行動が望ましいのかを判断し行動できるかということに関係してくるのです。
なぜなら、自分がその時どういった感情を抱き、それによってどういった行動を取ろうとしているのか、またはとったのかを自身で捉える必要があり、そこからどう行動すべきか最適解を導き出す必要性があるからです。
まさに答えのない問題を自らの力で解決する主体性の塊といってもいい行動だと思います。
またそこには、相手の行動や感情も乗っかってきますので、より複雑で難解です。
これが意識的にできるようになってくると、主体性を持った行動につながると考えています。
そこで今回は、私なりの「感情のコントロール」についての考えをまとめていきます。
「怒りのコントロール」への第一歩

まず、「感情のコントロール」というと真っ先に思いつくのが「怒りのコントロール」だと思います。
何かを訴えたいときに、子どもたちが「怒り」の感情を選択するというのは、以下の理由があると考えています。
・限られた手段の中の最適解!?
・「怒り」しか手札がない!?
具体的にみていきましょう。
限られた手段の中の最適解!?
子どもたちによって背景は異なりますが、何か自分の思いを訴えたいときに、最も周囲が反応を示してくれて、話を聞いてくれるという体験が積み重なった結果の可能性があります。
そういった積み重ねが「怒り」しか出せない状況を作り上げてしまったのかも知れません。
きっとその選択をするまでに、自分なりにできる限り相手に思いを伝える手段を試してきたと思いますが、きっと「怒り」が最適解だったのでしょう。
確かに、怒鳴りつけたり、何かを壊す・殴るなどの暴力行為をしたりすると必ず話を聞いてくれますよね?
そう考えると非常に納得がいくと思いませんか?
「怒り」しか手札がない!?
これは顕著かもしれませんが、訴える手段が「怒り」のみ。
でもいるんです、そういった子どもたち。
何枚も手札がありますが、全てが「怒り」・・・。
周囲も大変ですが、本人が体力的にも精神的にも一番疲れると思います。
しかし、手札が「怒り」しかなかった場合、それしか出すしかないですよね?
では、どうしていけばいいのか?
「怒り」のコントロールへの第一歩として・・・
「とにかく手段(手札)を増やす」
です。
当たり前なこと言っていますが、これに尽きると思います。
人間は体験が積み重なって経験となったものをもとにして、行動する生き物だと考えています。
よって、まずは手段をたくさん提供し、本人が選んだもので「怒り」よりいい結果になる!という体験を、できるだけ多く積み重ねていくことが重要と考えています。
物事を捉える練習
大人たちも自然とやっていると思いますが、なぜそうなってしまったのか、物事を一つひとつ捉えて整理することが大切だと考えます。
- 自分の感情はどういう状態か。
- 相手はどういった感情なのか。
- どのような行動を取るのが適切なのか。
- 自分がどのような行動をとって、それによってどうなったのか。
これらを意識できるように一つひとつ練習をしていくのです。なぜなら、これらができると、「あ、怒る以外にも、やりようあるじゃん」と手札を増やすためのきっかけにもなります。
また、自分で行動の選択と決定をする練習にもなりますね。
脳の発達的にもまだまだ未熟な面がありますが、その都度一緒に考えることで、無意識なところから少しでも意識の範囲内に持ってくることが目的です。
練習方法として・・・
- その都度、一緒に振り返りをして一つひとつ言語化する。→状況等を踏まえて、自分がどうしたかったのか、またそれをしたことでどうなったのかなど。
- SST(ソーシャルスキルトレーニング)を活用して、たくさんの感情があることを知り、相手の視点も意識する機会を設ける。
- ホワイトボード等視覚的に状況や情報をまとめ、つながりを認識する。
- 適切な行動がどのようなものかを考え、それらが導き出す結果を共有する。 etc
他にもたくさんありますが、今思いつくのがこれくらいです!
まとめ
秘伝の書② 感情のコントロール力
まずは意識の範囲内に持ってくるところからスタート!
- 「怒りのコントロール」への第一歩
- 物事を捉える練習
「感情のコントロール」は、簡単にできるようなことでもないですし、そもそも大人ですらできない人もいます。
じゃあなぜ必要なのか。
それは子どもたちが、主体性を持って生きていくために必要だと考えるからです。人に選択・決定をしてもらう人生ではなく、自己選択・自己決定をして自ら歩む人生を送ってほしいですね。
「感情のコントロール」について、改めて考えるきっかけになると嬉しいです。


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